フィリピン講師系の評判
フィリピンは歴史的には悲しいことではありますが、植民地時代が長い国です。
15世紀から19世紀までスペインによって支配され、それ以降はアメリカに
よって統治されていました。マルコス政権ができたのは1965年のことです。
フィリピンは多くの島から成り立っている国ですので、多くの地方語があります。
アメリカ統治下にあった時代もあるため英語が普及していますが、国内全域で
通用する共通言語が必要として1973年に当時のケソン大統領が、タガログ語を
国語の基礎とする宣言を行いました。
フィリピンは、ナショナリズムの高まりと共にタガログ語の普及に努めています。
これに伴い、フィリピン人の英語力は残念ながら低下傾向にあると言われています。
英語の発音もネイティブと異なっており、講師の質の確保に努力が必要と
なっています。
それでも英語を第二言語として話せる人々が多くいますので、
世界のコールセンターとして活躍している国でもあります。
フィリピン講師系のオンライン英会話の特徴は、
なんと言ってもレッスン料金の安さにあります。
フィリピン人の給料が日本人の1/5〜1/10と、
非常に安いことが理由です。
フィリピンは経済的には裕福とは言えない状況ですので、オンライン英会話
が普及することはフィリピン人の雇用を確保することになります。
その意味で、フィリピン人のためにも新たなサービス産業としての成長が期待
されています。
その他の課題としては、通信の安定性の確保の問題があります。
英会話レッスンは、大部分のスクールでSkypeソフトを利用して行われます。
しかしながら、インフラとしての通信設備の質の確保、通信を支える電力の
安定供給が十分とは言えない状況にあるとのことです。
あるフィリピン講師系オンライン英会話では、これらの課題を克服するために
独自にフィリピンと日本間の通信回線を確保する、また、停電の時のバック
アップ用として自家用発電機を準備するなどの対策をとっています。
上記のような対策をとれるオンライン英会話は、フィリピン講師を一か所
の建屋やビルに集めて英会話レッスンを行っているケースです。
各家庭からインターネット回線を利用している場合は、個人的に対策を採り
にくいため、Skypeソフトを使いながらも音声のみのレッスンを行って
いるオンライン英会話もあります。
その他、夏から秋にかけてフィリピンに台風が接近したり、直撃したりする
場合があります。
日本にも台風がきますが、インフラの安定性の違いで台風が襲来するたびに
対策を講じなければならないのもフィリピンの課題となっています。
今、オンライン英会話の多くはフィリピン講師系のスクールです。
いろいろな課題もありますが、それらを克服して成長していって欲しい
ものです。
それが、フィリピン人と日本人の両方にとって恩恵をもたらすのですから。
ビズメイツ
ビズメイツは、ビジネス英会話に特化したオンライン英会話スクールです。
英会話の初心者よりも、ビジネスシーンで実践的な英会話を必要としているビジネスパーソンに向いたオンライン英会話です。
レッスンは毎日が前提となっていますので、レッスンを受ける受講生もやりがいがありそうです。
それでは、オンライン英会話・ビズメイツの特徴をみていきましょう。
英会話講師
フィリピン人の中で、ビジネス経験があり、教える技術、コミュニケーション能力のある人を種々の視点から厳選して講師として採用しているそうです。
2016年初めの段階で500人を越す優秀なフィリピン人講師が在籍しています。
ビジネス経験があって教える技術も持っている講師陣ですから、人間性が高いレベルのフィリピン人と期待して良いのではないでしょうか。
講師として採用してからも、トレーニングを重ねてレベルアップが図られているそうですから、安心ですね。
レッスン内容
レッスンコースは、3種類あります。
基本コースは、オリジナル教材を使った本オンライン英会話のコアプログラムのコースです。
2番目のコースは、特定のスキルに集中したコースです。英語のスピーキングを強化する、E-メールの英文作成などに集中したオリジナル教材を使用します。
3番目のコースは、生徒をアシストするためのコースで、英語での面接に対する模擬レッスン、英文の添削、プレゼンテーションの予行練習などを行います。
レッスンは、次の5つのステップから成っています。
ステップ1では、前回の復習と身についているかのチェック
ステップ2では、今回のレッスン確認と例文のスピーキング
ステップ3では、理解した内容を実際に使い、トレーナーからトレーニングを受ける
ステップ4では、実際のビジネスシーンを想定したロールプレイ
ステップ5では、受講生へのフィードバック
レッスン料金
レッスン料金は2種類あり、
毎日25分プランは毎日1レッスン(25分)を行って月謝が12,000円(387円/レッスン)、毎日50分プランは毎日2レッスン(50分)行って月謝が18,000円(290円/レッスン)となっています。
また、特別プランとして、毎日75分プラン、毎日100分プランもあります。
オンライン英会話・ビズメイツの特徴
ビズメイツは、毎日欠かさずレッスンを行うことを前提にしたオンライン英会話です。
ぜひ、受講生の方もがんばってレッスンに励んでください。
また、受講生がビジネス英会話に精通してきた時に、フィリピン人講師ばかりではなくて、ネイティブ講師とビジネス英会話のレッスンを行う機会もあった方が良いと感じるかもしれません。英会話レッスンを受ける受講生の考え所と言えるでしょう。
QQ English
QQ Englishは、講師の質の充実に力を入れているフィリピン系のオンライン英会話です。
競争率100倍の中から選び抜かれたフィリピン人のみが、講師として採用されます。
また、講師は、英会話教育資格であるTESOLの取得を義務付けられています。
このようなオンライン英会話の特徴を、項目毎にみていきましょう。
英会話講師
講師は、2016年の段階で600名以上のフィリピン人が登録されています。オンライン英会話としては、規模の大きなサイトと言ってよいでしょう。
週間予定表をみると、最初の紹介欄に出てくる講師達は、ほとんどの時間帯が予約済となっていますので、人気のある講師には予約が集まるのでしょう。
評価が5つの星によって表されていて、お気に入りにしている受講生の人数が出ていますので、レッスン予約の際、実力度、人気度の参考になります。
レッスン内容
レッスンカリキュラムは、3種類に分かれており、オンライン英会話に適した内容になっています。
QQE Basics:本オンライン英会話が独自に開発したマンツーマン用のカリキュラムです。初級者から中級者が対象で、テキストは5段階に分かれています。
英語の4要素である、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングをバランス良く学べるカリキュラムとなっています。
カランメソッド:講師の質問に対して受講生が間を置かずに答えることを繰り返すことを特徴としています。しかも講師は、通常のネイティブの会話よりも速いスピードで質問をしていきます。
この方法により、意識せずに英語で返答できるようにトレーニングされるのです。
これまで多くのオンライン英会話のレッスンをしてきたけれど、英語をじょうずに話せないという方にお奨めのコースです。
カランメソッドには、ビジネス英会話向けのビジネスカランもあります。
TOEIC目指せ!ハイスコアラー:TOEICで高い得点を目指している方のためのカリキュラムです。1レッスン50分で前半の25分はリーディングに当て、後半の25分はリスニングを鍛えます。
40回分のレッスンを受講生のペースで進めることができるようになっています。
このコースには、新たにTOEIC Vocabulary BuilderとTOEIC Speakingのコースが加わりました。
レッスン料金
月会費プランは、3,650円(税抜)で月4回から16回のレッスンができるコースです。
毎日25分プラン、毎日50分プラン、毎日100分プランが、現在キャンペーン中につき、各々税抜きで5,780円、9,680円、15,800円となっています。
オンライン英会話 QQ Englishの特徴
質の高いフィリピン講師が在籍し、コースも受講生のレベル、目的によって選択できるように、3種類用意されています。レッスン料金は最安値で127円/レッスンと、これ以下は無いと言って良い水準になっています。
産経オンライン英会話
産経オンライン英会話は、フィリピン人が講師のオンライン英会話です。
産経デジタル、ヒューマンホールディングス株式会社とトランスコスモス株式会社の共同事業として運営されています。
産経デジタルは、産経新聞を母体として、ウェブサイトの運営やニュースの配信を行っています。ウェブサイトとして、産経ニュースや経済情報サイトのSankeiBIz、夕刊フジのアンドロイド端末版などを手掛けている会社です。
ヒューマンホールディングス株式会社は、教育関連の事業を行なっている会社です。
教育事業として、翻訳や通訳の派遣や、医療、保育分野の専門学校と教育の提携、
などを手掛けています。
トランスコスモス株式会社は、主にアジアを中心としてECモールを展開しており、
中国、マレーシア、ベトナム、フィリピン、インドネシアなどを拠点としています。
情報、教育、そしてIT事業のエキスパート会社が一体となって運営しているのが、
産経オンライン英会話なのです。
それでは、産経オンライン英会話の概要をみていきましょう。
英会話講師
英会話講師は、全員フィリピン人ですが、産経オンライン英会話では、
講師選考にあたって5段階の厳しい選考基準を設けています。
書類選考、一次面接、トレーニング、模擬授業を経てから、
最終的に採用の合否を決めるそうです。
選考にあたっては、講師に教えるスキルが備わっていることを重視しています。
シャイな日本人を引っ張っていける講師が揃っているのは、
そのような選考基準のお蔭ですね。
ウェブサイトの講師一覧を調べたところ、
2016年の段階で約200名の講師が在籍しています。
レッスン内容
カリキュラムは、日常英会話、ビジネス英会話、職業別英会話、学校教科書に準拠した
オンラインレッスン、TOEIC対策、そしてフリートークレッスンとなっています。
このカリキュラムの中で、学校教科書に準拠したオンラインレッスンは、
他のオンラインスクールでは見かけないカリキュラムではないでしょうか。
中学生を対象として、
英語の教科書で習う内容のトピックに沿って英会話のレッスンを行います。
近年、学校における英会話教育の充実が求められるようになってきましたが、
その要望に応えるカリキュラムと言えるでしょう。
レッスン料金
毎日25分プラン、毎日50分プラン、週末毎日50分プランがあります。
レッスン料金は、各々税込で5,980円、9,800円、5,980円となっています。
更に追加レッスンを受けたい方の為に、
チケットを個別に購入できるチケットプランが用意されています。
産経オンライン英会話の特徴
情報、教育、IT事業を得意とする3つの会社が運営するオンライン英会話スクールです。カリキュラムが整備されているのが特徴のオンライン英会話です。
オンライン英会話 ELTO
オンライン英会話ELTOはフィリピン人を英会話講師とし、
ビジネス英会話を得意分野とするオンライン英会話です。
運営会社は株式会社ドリームエクスチェンジで、
移動体通信事業やアプリ、システム開発事業、教育事業や旅行事業を運営しています。
旅行事業では、アメリカやフィリピンでの語学教育も実施しています。
オンライン英会話ELTOの最大の特徴は、
ビジネス英会話をはじめとして、ビジネス英会話会計コース、
サービス業界向けのビジネス英会話(ホスピタリティ編)や医学英語アカデミー
といった特定分野に特化したコースがあることです。
それでは、オンライン英会話ELTOの特徴をみていきましょう。
英会話講師
トレーニングを受けたプロのフィリピン人英会話講師が、受講生を指導します。
ELTOのウェブサイトによると、英語が上手なフィリピン人学生とのおしゃべり英会話
の様なレッスンは、行なわないとのことです。
ELTOは、プロの英語教授法を身につけた英会話講師によるレッスンを目指しています。そのため、書類選考にはじまって7つの選考過程に合格したフィリピン人のみを、
採用しています。
レベルが高い講師とのことですので、安心ですね。
レッスン内容
オンライン英会話 ELTOでは、
時間のない受講生がビジネス英会話を効率よくマスターできるように、
ハリウッド俳優による動画を用意してあります。
この動画で、正しい英語をまずリスニングします。
正しい英語とは、ネイティブスピーカーの英語と、ELTOでは定めています。
次にプロのフィリピン人英会話講師から、
スピーキングの改善に向けた提案を受けるレッスンを受けることになります。
しかも、レッスンコースは、TOEIC、TOEFLの英語資格対策、ビジネス英会話、
ビジネス英会話(プレミアム)、海外旅行英会話、海外留学、
医学英語アカデミー(看護、薬剤師、医学学会英語等)など、
さまざまな専門コースが設けられています。
特定の業界に従事していて、
その分野の専門用語を含めて英会話レッスンをされたい方にとっては、
魅力的なコースが揃っています。
レッスン料金
毎日25分プランが、月額料金7,000円(税込)となっています。
オンライン英会話ELTOの特徴まとめ
オンライン英会話ELTOの特徴は、ビジネス英会話をはじめとして、
多彩な専門コースが揃っていることでしょう。
もう1つの特徴は、ネイティブの動画を教材としていることです。
正しい英語を話すネイティブのスピーキングを聞いて、
リスニング力をつけることを最初に行うことを、ELTOはお奨めしています。
その後に、訓練されたフィリピン人講師とスピーキングのトレーニングを行う
レッスン手法を取り入れているところに、オンライン英会話ELTOの特徴があります。
イングリッシュベル英会話
オンライン英会話のイングリッシュベル英会話は、フィリピン人が英会話講師を務め、
24時間レッスンを受けることのできるオンライン英会話です。
イングリッシュベル英会話では、受講生のレベルや目的に合わせて15のコースを用意し、イギリス生まれのカランメソッドをいち早く取り入れました。
また、オンライン英会話では初となるDMEメソッドを導入しています。
フィリピンから安定したレッスンができるように、
2つの光ファイバー専用線を確保しています。
更に、フィリピンにあるオフィスからレッスンをお届けするので、
停電にも対応できる体制を整えています。
それでは、オンライン英会話のイングリッシュベル英会話の概要をみていきましょう。
英会話講師
英会話講師は全てフィリピン人です。
英語教師の経験があること、親しみやすい人柄、を講師採用の際には重視しています。
国際規格ISO9001を管理体制に取り入れ、体系的な管理プロセスにより、
お客様にご満足いただける講師、オンライン英会話レッスンの提供を目指しています。
レッスン内容
15のコースが用意されています。
初めて英会話コースでは、
初心者の方やお子様向けにA,B,Cから楽しくレッスンを行います。
日常英会話コースでは、海外旅行や留学、英検対策について学びます。
発音コースでは、LとRなど、学校で習っても難しかった発音の仕方について学びます。
TOEICコースは、まさにTOEIC対策の専門コースです。
ビジネス英会話コースでは、ビジネスシーンを想定した英語の言い回し、
ビジネスマナーについて勉強します。
CNNコースでは、アメリカのニュースサイトCNNの
ネイティブニュースアンカーのスピーキングを教材にして、レッスンをします。
カランコースでは、イギリスで開発された英会話学習法を基に、
オンラインレッスンを行います。
フリートークコースでは、講師とフリーカンバゼーションを行います。
その他、7コースが用意されています。
レッスン料金
1レッスン25分で、次のコースプランがあります。
月5回プラン:3,900円
月10回プラン:6,400円
月20回プラン:9,800円
デイタイム月40回プラン:15,400円
いつでも月40回プラン:17,900円
オンライン英会話・イングリッシュベル英会話の特徴まとめ
フィリピン人が講師で、24時間レッスンを受けることができるオンライン英会話です。
フィリピンではオフィスからレッスンを行い、停電にも対応可能で、
レッスン品質対策の整ったオンライン英会話スクールと言えるでしょう。
コースの種類が、多彩な15コース揃っているのも特徴です。